| ペットをめぐって、いろいろな問題が増加しています。ペットにまつわる問題は、ペットだけにとどまらず、人間の社会・経済における様々な矛盾や問題点を浮き彫りにしてくれます。 そんな中、ペットに関する問題を法的な見地から考えていこうとするペット法学会が設立されました。同学会の設立総会は11月1日(イヌの日)に東京大学において開催され、同時にシンポジウム「ペット法の現状と課題」も行われました。学会では、今後、基本的なルールづくりを行って、人とペットが真に共生できる社会作りを目指していくようです。 学会には、動物行動学で有名な日高敏隆先生(現滋賀県立大学学長)や獣医学で有名な林良博先生(現東京大学教授)といった方が発起人のメンバーになられています。 日高敏隆先生は歯に衣着せぬ痛快な文章が面白くてその著書にはファンがたくさんいます。私もその一人で、いつも楽しませていただいています。なお、日高先生は「日本動物大百科〈全11巻〉」(平凡社)の監修もされています。 林良博先生は、東大の先生というエライ方ですが、絵本「ハムスター」(フレーベル館)や読み物「犬はなぜ足をあげてオシッコをするのか ―ぼくの勉強は“なぜ”からはじまった―」(ポプラ社)といった児童向けの本も書かれているとっても興味深い先生です。「犬が訴える幸せな生活 ―わかって下さい!何を考え、何を望んでいるか―」(光文社)や「愛犬の心理学 ―犬はこんな人と暮らしたい―」(世界文化社)といった一般向けの本も出版されていて、ペットに寄せる気持ちは人一倍のようです。 一般の人間やペットにとっても理解のある素敵な先生方ばかりで、これからの学会の活動が楽しみですね。 ところで、このような動きは歓迎するものではありますが、やはり欧米と比べると遅すぎますよね (-_-;; 私を含めて言えることですが、市民レベルでこういった積極的な動きがなさすぎることが問題かもしれません。学者先生が先導するというのはあまりいい形と言えなくないかもしれません。とは言え、学会が市民にも開かれた形になることで、市民の意識も向上していくといいですね。 ドイツの民法では、動物はモノではないときちんと定義されているそうです。ですが、日本の民法では、動物はモノ(動産)として扱われます。これは法学的には「当然」な思考なのかもしれませんが、道徳的に考えて、ちょっとしっくりとはこない考えかたです。法理論ではどうなるかということも大切ではありますが、それよりももっと大切なものがあることは忘れたくはないものです。ペット法学会が、動物に対する法律の認識を変えてくれると嬉しいと思います。 また、ペット法学会は、「ペットの権利」や「ペットと環境」もさることながら、「ペットの産業」についても研究を行っていかれるようです。学者先生にまかせっきりにせずに、ペット業界の方々が一体となって率先して改革に取り組んでいかれることを願います。 |
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