『青春学園男子テニス部』 青学男子テニス部の練習を見守る3年の。 マネージャーになってからはもう2年。 もとはと言えば顧問の竜崎に頼み込まれて 仕方なく引き受けたのだが。 マネージャーとは言ってもほぼ雑用。 辞めてやろう辞めてやろうと思っていたのに、 いつの間にやら月日が流れていた。 「!ちょっと破けた袖のとこが破けた!!」 菊丸がコートからを呼んだ。 はソーイングセットを手にパタパタと走り寄る。 菊丸は得意のアクロバティックプレイの所為か しょっちゅうソーイングセットが登場させられる。 にはもう慣れたものである。 菊丸が着たままで手早く針を動かし すぐに修復してしまった。 「はい、おしまい!」 「サンキュ!」 は手にしていた針と糸をしまいながら もとの場所に戻ろうとした。 そこを菊丸が呼び止める。 「あ、!今日帰り暇?暇だったら一緒に帰ろ!」 には特に帰りの予定はなかった。 「別にいいよ〜。」 「英二、それは抜け駆けっていうんじゃない?」 が返事をすると不二が口を挟んだ。 「違うってば!」 「みんなに言うよ??」 「だから違うって言ってるじゃん!!」 には何のことだかさっぱり解らなかった。 二人の会話はまだ続いた。 そこにどこからともなく野菜汁を手にした乾が現れる。 「それは明らかに抜け駆けだね。これ飲ませるよ?」 菊丸の顔が苦痛に歪む。 そこで不二がすかさず言う。 「みんなには言わないし、野菜汁飲むから、 その権利俺にちょうだい。」 「!?ヤダ!!それこそみんなに言うからな!」 何やら揉め事のようだと察したのか 手塚と大石がその場にやってきた。 はワケの解らないままその場を 離れることができずにいた。 「どうした?」 「・・・、よく分かんない。」 本気でそう答えるしかなかった。 そのまま手塚と大石が間に入り仲裁をしようとしていた。 が、なにやらそこでまた何か問題が起きているようだった。 さらによく分からない。 いつの間にかラケットを持ったままの河村まで加わっていて・・・。 「先輩も大変っすね。」 その様子を見ていた越前と桃城が言った。 「???」 「まさか、ホントに気づいてないんっすか?」 「なにを??」 越前と桃城はなんだか呆れ気味にの顔を見つめた。 「先輩たちのが大変かも・・・。」 言い争いをしている方をみて呟いた。 言い争いはすぐには終わりそうもなかった。 そのうち、完全下校時刻に。 は今日どうしても見たいTV番組が あったことを思い出した。 今帰らなくては間に合わない。 「リョーマ君、桃ちゃん!私帰るから! みんなに言っといて!!」 そのままは帰りに向かってコートを後にした。 それから数分、言い争いは続けられた。 「あれ?は??!!」 中の誰かが気づき尋ねる。 「帰りました。」 涼しげに答える越前。 菊丸・不二・乾・手塚・大石・河村の動きが止まった。 「大変っすね、先輩たち。」 桃城がニヤリと面白がりながら笑っていった。 「・・・、あそこまで鈍感な人もいないっすよね。」 決定的な越前の一言に一同は大きく頷いた。 好きになった相手が悪かった・・・。 は自分が原因で言い争いが起こっていた ことすら気づかずに家路を急いでいた。
なんだかギャグタッチのドリームになりましたが、 みんなに思われちゃってます。 最初に話しかけられたのが菊丸なあたりは作者の趣味です。(どキッパリ)