『休み時間〜菊丸英二〜』



 10分休み〜。






 でも、次は教室移動だ。面倒くさいな〜。




 しかも、準備が遅かったから友達に置いてかれちゃった…。





 みんな酷いよ〜!



 「あ!ちゃ〜ん!」




 あ、菊丸先輩だ!今日は珍しく一人。




 「いつも可愛いね〜。」




 頭をポンポン。いっつも会うとコレ。




 嬉しいんだけど…。




 「先輩…、どーせその言葉の前に『小さくて』って付いてるんですよね!」





 「にゃはは〜。」




 「も〜!私が小さいんじゃないんですよ!先輩が大きいんです!」




 私そんなに小さくないんだけどな〜。




 だって、170越えてる先輩より大きい女の子なんてそうはいないよ…。




 なんだか妹みたいに扱われてる気がする…。




 それに絶対私の反応見て遊んでるんだよね。




 いちいち私も反応しちゃうからいけないんだろうけど



好きなんだもん、先輩のこと。





 「まったく先輩、いっつも私なんかかまってて

   いいんですか?他の女の子が怒りますよ!」




 でも、先輩は



『テニスが一番・テニスのことしか考えられない』


って公言してるんだよね。



彼女が出来ることもないし、



かまってくれるのは嬉しいんだけど、



それがあるから複雑な気持ち…。





 「え〜、なんで〜?」




 この人…、自分が人気があるのを知らないのかしら…。



 それとも、やっぱり私の反応を見てるのかな〜?




 「先輩は結構人気あるんですよ?自覚なしですか?」




 さらりと言ってのけてやったわ。




 「ん〜、でも今はテニスが一番なんだけどな〜。」




 出たよ…。




 「知ってますよ、だからこそですよ!」




 「でも、テニスと同じくらいちゃんのこと大事だし!」




 「は!?え!?」




 「そんなにびっくりしなくてもいいじゃ〜ん!




ちゃんは俺のこと嫌い?かまわれるのイヤ?」





 わ!顔のぞき込まないで〜!顔真っ赤になっちゃってる…。




 「いえ…、あの…。好き…です…。


かまわれるのもイヤでは…ないです…。」




「よかった!ふられたらどうしようかと思った!」




 そんなに嬉しそうに言われると…。





 キーンコーンカーンコーン。




 チャイム…、教室戻らなきゃ。





 「あ!私、教室移動だったんだ!」




 いきなり現実に引き戻された気分…。




 遅れる〜。




 「俺も行かなきゃ!じゃ〜ね。」




 なんか、名残惜しいけど行かなきゃな…。




 いつか先輩に私のことが『テニスより大事』って




言わせてやれるようにがんばろっと!





 それに『小さくて』をつけないで可愛いって




言ってもらえるようにならなきゃ! 




 あとで友達から聞いた話なんだけど、





 あの日先輩わざわざ友達に私をおいてってくれるように



 頼んでたんだって…。 


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 後輩バージョンでした!

 出会いとか細かいことは気にしないでください…。

 「先輩」って呼びたかったもんで…。

 ていうか、題名の付け方が率直すぎ?(笑)