『テストの思い出〜不二周助〜』


 我らが青春学園中等部は期末テストの真っ最中。

 部活もなくて早く家に帰って勉強…。

 テストになると思いだすな…。



 明日は国語と公民のテスト。

 国語は古典の範囲も含まれるから結構多くて大変…。

 さて、そろそろ始めよう。

 古典古典っと…。

 アレ?ここの訳ってどうするんだっけ?忘れた…。

 友達に聞こう!

 あ、それにうってつけのやつがいる!






 「しゅ〜すけ!」





 窓を開けて隣の家に呼びかけてみる。

 そう、うちのお隣は不二周助の家。

 しかも、私の部屋と周助の部屋は窓を開ければ

話が出来る向かい合わせの位置にある。

 私たちはいわゆる幼なじみ。




 「何?がそういう声出す時はなんかあるんだよね…。」




 「失礼な!そんなんじゃなくて!古典の154ページの訳なんだけど…。」



 「あぁ、ちょっとまって。」



 わざわざ教科書を持ってきてくれた。


 なんだかんだ言っても教えてくれる。




 「ここがさ、『ざらまし』で反実仮想になってて、



 『〜だったらーなのに』になるって授業で言われたはずだけど?」




 「そういえばそんな事言ってた気が…。」




 「それじゃ困るだろ、明日なのに…。」




 「大丈夫!今周助に教わったから解った!」



 「本当に?」




 こんな会話が出来る関係は居心地がいい。



 けど、私は数年前から幼なじみ以上の感情を持つようになってた。




 「じゃあ、この歌の訳は?」




 「えっと、〜〜!」




 「うん、あってる。」




 「これって、『伊勢物語』の『筒井筒』で幼なじみが結婚するっていう…。」



 うっ…、意識しちゃう〜。



 ヤダ…、顔合わせられないよ。




 「よくさ、幼なじみって上手くいかないとか言われてるよね。」




 …、さりげに私ふられた!?告白もしてないのに〜。




 「でもさ、俺は別にそうは思わないんだけど。

  だって幼なじみなら昔から一緒だし、なんでも解るし。はどう思う?」



 「でも…、告白はできないんだよね…。

   ふられたら元の関係には戻れないんじゃないか、とか、

幼なじみ以上の関係になったらギクシャクしちゃうんじゃないか、とか考えちゃっ…。」



 …あ〜!!何言ってんの私!つい本音が〜!バレたよね、絶対…。





 「でも、俺たちはそうならないと思うけど?」



 …、これは何!?どーいうこと!?



 「、ずっと好きだった。付き合ってください。」



 なんか…、泣きそう…。

 かしこまって言われると特になんか言葉が響く…。



 「よ、よろしくお願いします…。」


 何言ったらいいのか解んなくて出ちゃった言葉がコレ…。

 あ〜、マヌケ…。

 もっと気のきいた言葉ってもんは言えなかったのかしら?

 しかも、あの時の国語のテスト気が動転しててボロボロだったしな〜。

 忘れるに忘れられない、イヤだけど嬉しい思い出。

 あの時の点数取るのはゴメンだわ。

 勉強勉強!




 「、ちょっといい?」




あらあら、噂をすれば。




 「は〜い?何?」






 
 幼なじみネタは誰で書こうか悩んだんですけど、
 ここはやっぱり管理人さんの好きな不二先輩で!