魂 の 記 憶 ―其の四― 1日、24時間。 この時間がどれだけ長く思われたか。 楽しみがまっていると時間は長く思われて仕方ない。 これは誰でも同じことなのだけれど… にとって明日は一生に一度の大切な日。 婚礼の儀式が行われる。 今日も葉王と居たかったのだが、 急な用…鬼のせいで出掛けていった。 あれから葉王に習い、元々並みはずれた力を 持っていたはかなりの術を使いこなすようになった。 鬼にも対処できる。 手伝いたいと申し出てみたこともあったが葉王に拒まれた。 そのようなことでを危険な目にあわせたり…汚したくない、 そういう葉王の思いが伝わってきたのでそれ以来言ったことはないのだが…。 少しでも共にいたい。 その気持ちは大きかった。 ドクンッ 「…!」 突然胸騒ぎを感じた。 (なに…。) これを虫の知らせというのだろうか、 とにかくじっとしてはいられなかった。 すぐに立ち上がると 家の者に見つからないようこっそりと屋敷を抜け出した。 葉王の屋敷の前まで来てみると、 一目でその異様さに気付いた。 屋敷を強い結界が被っていて、 中からは邪気のようなものが感じられる。 他者の侵入を拒むかのような様子から、 どう見ても良いことが起こるようには思えなかった。 (行かなくては…!) 結界に手を触れる・・・術は簡単にを受け入れた。 導かれるかのように屋敷の奥へと向かう。 そこは惨劇の起こっている最中だった。 一族の者通しで殺し合う。 正確には一人の者を一族全員で殺そうとしていたのだが――。 結界の外からは静かに見えたその中はまさに地獄であった。 少し屋敷内を歩き回り、目的の人物を発見した。 とても大きな広間で葉王は一段高い位置に立っていた。 そこに着くまでに沢山の人間が倒れていたのだが、 その原因はここにあった。 葉王は何やら術を使おうとしているらしく、 後ろにいる沢山の者達には目もくれていなかった。 部屋のちょうど中程辺りから結界が張ってあるらしく、 大勢の者がその結界を破ろうと死力を尽くしている。 「もう少しだー!」 「先ほどから結界は弱まっておるぞ!」 そんな叫びが聞こえる。 しかし部屋の後ろに静かにたたずむには誰一人気付きはしない 「良し!破れようぞっ!皆ここへ集まれ――!!」 歓声を上げ叫びの元へ集まろうと動いた者達が 突如その場に倒れた。 何が起きたか分からず、その場が混乱に陥る。 そんな中葉王だけは口元に笑みを浮かべていたが――。 やがてまた叫びが上がった。 「葉王か!!」 「この災いめがぁ!」 そう叫んだ者達もすぐに倒れた。 皆がの方を向き、その場が静まり返る。 「そなたは――」 「殿か!!」 「邪魔立てするなら容赦はせぬぞ?!」 自身身体が勝手に動いたので、 その状況には戸惑った。 ――でも―― 気持ちは固まっていた。 「葉王に近づく者は…私がお相手をします。」 「我々は葉王を誅殺するのだぞ!」 「私は――何があろうと葉王を裏切らない。 そのためなら…手段は選ばない。」 ――正直な気持ちだった。 まさか結婚前夜にこんなことが起きるとは思ってもいなかったが。 「ならば我々も手段は選んでいられん!」 はあっさりと3人ほど手にかけた。 また辺りがしんとする。 「やりおった…!」 「いとも簡単に…なんという力!」 「――私とて殺したくはない。…でも… 私にも貫かねばならぬものが・・・ある。」 にとって葉王は何にも代えがたい存在だった。 ――そのことをしっかりと踏まえた上での行動だった。 「。」 その時後ろから愛しい者の声が聞こえた。 「よくやってくれたね。 ――ならば分かってくれると思っていたよ。」 「だがもう良い。」 次の瞬間には葉王とを除く全ての者が倒れていた。 …どうやら気絶をさせただけらしかったが。 「準備は整った。僕はもう行くとしよう。」 「何処へ…?何故…?」 葉王はその問いには答えずを腕の中へと抱き寄せる。 「予定が狂ってしまったが…現世で果たせぬ約束は必ず来世で…」 「果たせないって…!」 そこまで言い賭けると… は葉王に身をあずけぐったりとしてしまった。 ガバッ (…な、な、何…?夢…なのか?) あまりにはっきりとした長い夢の記憶のせいで 自分が自分であるのかはっきり分からない。 「葉王…。」 呟いた時のその響きに目を見張った。 「ハオ…葉王…!」 「呼んだかな?」 窓の方から声が聞こえた。 (成程。) 「全て理解したようだね。さすがはといったところかな?」 「まさか偶然ハオと同じ時代に生まれ代わるなんてね…。」 「偶然?」 (この世には偶然なんて存在しないよ。あるのは必然だけだ。) ハオは愛しい者を自らの腕の中へ埋め、口元を緩めていた。 全てが自らの思惑通りに進んだことと 唯一愛した者を再び手にいれた喜びのために…。 ←BACK NEXT→ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 妄想爆裂ですね…f(^_^;) 甘くないし!グロいといわれればそうかも知れないし…。 いや…ホント恥ずかしいですわ。 まだまだ続けようとしているし; こんなモノ読んで下さった方、凄い感謝です! 気分を害されたらすみません! どうかお許しを! 五話からは甘くしていけると思います! 設定編は一応ここまでだし…。 また昔の話を出すかもしれませんが…。 もしよろしければ感想や意見など下さい! ドリームの投稿も大歓迎です♪ では!全速力で逃げます!